チョコレートデブタンクトップ
出張から夜遅く帰って来た、翌日の朝。
金曜日。
ノロノロと起きて、リビングへ。
すると、半パンはいた白いタンクトップのデブが。
ホットケーキを作っていた。
全身汗だくになって。
どうやら私がノロノロしている間に
洗濯物を洗って、
前に取り込んだのを畳んでしまって。
干して。
さらに庭の雑草を抜いて
ゴミ出しまでやったようだ。
残暑が強く残る暑い中。
私は
出されたホットケーキをおもむろに食べる。
「なんで美味しいもの作ってると起きてくるねん」
と言われながら、
これまたデブが入れたコーヒーを呑む。
自分のも焼き上がったようだ。
チョコレートソースとバターをたっぷりとのせて。
美味しそうにほうばってく。
口元にはチョコレートソースがひと筋。
食べ終わったら出勤のアヒル子を
駅まで送って行く。
「はい喜んで〜🎵」
「はい謹んで〜🎵」
最近の流行りの歌を上機嫌に歌う。
私はそんな旦那を
「チョコレートデブタンクトップ」
と新たに命名した。